[1] この「試練」は、「不信仰」「シルク*」「イスラーム*に対する妨害」で、「殺害」とは「信仰者の、不信仰者*に対する殺害」のこととされる(ムヤッサル30頁参照)。「信仰者を不信仰へと戻すために試練にかけることは、信仰者自身を殺すことよりも悪い」という解釈もあり(アッ=タバリー2:963‐964参照)。
[1] 「試練」については、アーヤ*191の訳注を参照。 [2] アッラー*以外の何物も並べて崇拝*されることがない、かれのためだけの宗教が残ること(ムヤッサル30頁参照)。 [3] 「彼らがやめる」については、アーヤ*192の訳注を参照。 [4] 不信仰を棄(す)てることなく、敵対と迫害をやめない者たちのこと(前掲書、同頁参照)。
[1] アッラー*が神聖とした場所や時期を破った者は、同様のもので罰されなければならない、ということ(前掲書、同頁参照)。 [2]「報復する」とすべき所で「害し返す」という表現がされているのは、その前にある「侵害」という語への対応による、修辞的意味合いのため(イブン・カスィール1:527参照)。
[1] この「善を尽くす」とは、特に施しと善行におけることで、かつ全ての行いをアッラー*だけのために純粋にすることとされる(ムヤッサル30頁参照)。また、蜜蜂章128の訳注も参照。
[1] イフラーム*後に、敵の妨害や、病気などによって、巡礼*の続行を阻まれてしまったら、の意(前掲書、同頁参照)。 [2] 羊、ラクダ、牛などの犠牲の家畜のこと(ムヤッサル30頁参照)。 [3] 巡礼*の続行が「阻まれて」不可能になった者は、その代償としてその場で犠牲を屠(ほふ)る。そうするまでは、頭髪を刈って(あるいは、頭部全体から均等に短くすることによって、)イフラーム*を解除することが出来ない。尚、ハッジ*を続行・完遂した者の犠牲が屠られる「場所」は、マッカ*の聖域内であり、ズル=ヒッジャ月*十日から「アイヤーム・アッ=タシュリーク(アーヤ*203「一定の日数」の訳注を参照)」までである(前掲書、同頁参照)。 [4] つまり三日間の斎戒か、六人の貧者*たちに半サーア*ずつの食糧を施(ほどこ)すことか、マッカ*の聖域にいる貧者のために羊を一頭屠ること(前掲書、同頁参照)。 [5] ウムラ*を行った後に一旦イフラーム*を解き、ハッジ*の行事が始まるにあたって再度イフラーム*に入るまで、イフラーム*に伴う様々な制限から自由な状態を堪能すること。「タマットゥ(堪能)という、ハッジ*の一形式(前掲書、同頁参照)。 [6] マッカ*を訪問するにあたり、イスラーム*法上の旅行者と見なされる者のこととされる(アッ=サァディー90頁参照)。