[1] イフラーム*後に、敵の妨害や、病気などによって、巡礼*の続行を阻まれてしまったら、の意(前掲書、同頁参照)。 [2] 羊、ラクダ、牛などの犠牲の家畜のこと(ムヤッサル30頁参照)。 [3] 巡礼*の続行が「阻まれて」不可能になった者は、その代償としてその場で犠牲を屠(ほふ)る。そうするまでは、頭髪を刈って(あるいは、頭部全体から均等に短くすることによって、)イフラーム*を解除することが出来ない。尚、ハッジ*を続行・完遂した者の犠牲が屠られる「場所」は、マッカ*の聖域内であり、ズル=ヒッジャ月*十日から「アイヤーム・アッ=タシュリーク(アーヤ*203「一定の日数」の訳注を参照)」までである(前掲書、同頁参照)。 [4] つまり三日間の斎戒か、六人の貧者*たちに半サーア*ずつの食糧を施(ほどこ)すことか、マッカ*の聖域にいる貧者のために羊を一頭屠ること(前掲書、同頁参照)。 [5] ウムラ*を行った後に一旦イフラーム*を解き、ハッジ*の行事が始まるにあたって再度イフラーム*に入るまで、イフラーム*に伴う様々な制限から自由な状態を堪能すること。「タマットゥ(堪能)という、ハッジ*の一形式(前掲書、同頁参照)。 [6] マッカ*を訪問するにあたり、イスラーム*法上の旅行者と見なされる者のこととされる(アッ=サァディー90頁参照)。