[1] 教友*イブン・アッバース*は言っている。「(最初の時点で)最も手ごろな雌牛を屠(ほふ)っていれば、済んだことだった。しかし彼らが(自分たちで)厳しくしたために、アッラー*も彼らに対して厳しくされたのだ」(アッ=タバリー1:478参照)。
[1] アーヤ*49の「あなた方」に関する訳注を参照。 [2] 多くの解釈学者は、アーヤ*で示されている内容が、雌牛にまつわる一連の事件(アーヤ*67‐71)の冒頭にあたる部分であるとしている(アル=クルトゥビー1:445参照)。尚、この事件には、次のような背景があるとされる:ある時、犯人不明の殺人事件が起こった。その犯人を究明するにあたって、イスラーイールの子ら*の集団間で争いが起きたので、彼らはムーサー*に犯人の特定を頼んだ。ムーサー*は、彼らが屠(ほふ)った雌牛の一部で死者を打てば、彼らが生き返って犯人が誰かを告げるだろう、という啓示を告げた(イブン・カスィール1:293‐298参照)。
[1] カターダ*はこのアーヤ*に関し、こう述べている。「アッラー*は、岩のことは(硬くても)容認された。そして(不信仰ゆえに心が硬くなった)アーダム*の子らの悪人のことは、容認されなかったのだ」(アッ=タバリー1:499参照)。
[1] トーラー*の中で、預言者*ムハンマド*について語られた真実のこと(ムヤッサル11頁参照)。イムラーン家章73も参照。