[1] アーヤ*163の試練において、町の人々は三つの集団に分かれた。つまり、①魚を採って安息日を破った者たち、②それを止めようとし、彼らから距離を置いた者たち、③安息日を破りはしなかったが、それを破る者たちを止めなかった者たち。アーヤ*冒頭の言葉は、この③の集団から、②の集団に向けて発せられたものである(イブン・カスィール3:494参照)。
[1] 「過酷な懲罰」とは、屈辱(くつじょく)や、ジズヤ*の徴収(ちょうしゅう)などによるもの。それは彼らがアッラー*のご命令と法に反抗し、禁じられた物事をごまかしつつ犯していたためである(アル=カースイミー7:2893参照)。 [2] アッラー*のに対する不信仰と不服従ゆえに、かれの懲罰が確定した者に対して、「即座に懲罰を下されるお方」(ムヤッサル172頁参照)。
[1] この「正しい者*たち」とは彼らの内、預言者*ムハンマド*のことを知り、信じた者たち(アル=クルトゥビー7:310参照)。 [2] 「善きこと」とは豊作や健康、「悪いこと」とは不作や困難のこと(前掲書、同頁参照)。
[1] 彼らの啓典トーラー*に沿って行う、との確約(ムヤッサル172頁参照)。雌牛章27の訳注も参照。