[1] 現世での「善きもの」とは、有益な知識、豊かな糧(かて)、正しい行い*など。来世における「善きもの」とは、アッラー*が正しい者*にご用意された褒美のこととされる(アッ=サァディー305頁参照)。 [2] この「浄財*」は、義務の浄財*とも、「心を清めること」とも、あるいは、その両方であるともされる(イブン・カスィール3:483参照)。
[1] トーラー*と福音*の中でその特徴や氏名について記されている、預言者*ムハンマド*のこと(ムヤッサル170頁参照)。雌牛章129「使徒*」の訳注、戦列章6とその訳注も参照。 [2] 「善事を命じて悪事を禁じる」については、イムラーン家章104の訳注を参照。 [3] ここでの「善きもの」とは、本来合法であるにも関わらず、人々が勝手に非合法と見なしていた物事であり、「悪いもの 」とは豚肉や利息*のように、そもそもアッラー*が禁じられたにも関わらず、人々が合法としていた物事のことであるという(アッ=タバリー5:3663参照)。 [4] 「重課」と「枷」とは、イスラーイールの子ら*が結んだアッラー*との契約と、その中で従うように命じられた厳しい決まりのこととされる。預言者*ムハンマド*は、「尿(にょう)がかかった衣服はその部分を切り取ること」「戦利品*の非合法性」「月経中の妻と一緒に座ったり、食べたり、寝たりすることなどの禁止」といった過去の厳しい決まりを、合法化した(アル=クルトゥビー7:300参照)。 [5] この「光」とは、クルアーン*、および預言者*のスンナ*のこと(ムヤッサル170頁参照)。
[1] 預言者*ムハンマド*は、それ以前の預言者*のように、特定の民に遣わされたのではない。彼は、全人類への教えと共に到来した(アッ=タバリー5:3665参照)。家畜章19、識別章1、サバア章28も参照。