[1] 「競争」とは、かけっこや弓矢での競争のこととされる(ムヤッサル237頁参照)。
[1] 彼らはそれを、自分たちの正直さの証拠としたかったが、それは逆に彼らへの反証となった。というのもそれは、破(やぶ)き裂かれてはいなかったからである(前掲書、同頁参照)。 [2] 「よき忍耐*」とは、「動じたり、不平を言ったりせずに忍耐すること」(アル=クルトゥビー9:152参照)であるとされる。
[1] マドゥヤン*方面から、エジプトへと向かう旅行者たちであったという(アル=バガウィー2:481参照)。 [2] アーヤ*31の伝承にもある通り、ユースフ*は絶世の美男子だった(アル=クルトゥビー9:153参照)。 [3] 「商品」とは、奴隷*としての商品のこと。水汲みの者とその仲間たちは自分たちの分け前が減らぬよう、商人である他の旅行者たちに対し、ユースフ*のことは水の所有者から共同で買ったものだ、と主張したのだとされる(アッ=タバリー6:4484参照)。また一説には、ここでの「彼ら」はユースフ*の兄たちのこと。彼らは旅行者たちのもとにユースフ*を見つけ、「これは私たちのもとから逃げた奴隷*である」と主張し、売り払ったのだという(アル=バガウィー2:481参照)。
[1] この「彼ら」には、水汲みの者とその仲間という説と、ユースフ*の兄たちという説がある(アル=クルトゥビー9:155参照)。アーヤ*19の訳注も参照。 [2] 「ディルハム」は銀貨のこと。「数えるほどの」という形容には、秤(はかり)を使うまでもない小額の、という意味が含まれている。また「僅かな」という訳をあてた原語「バフス」には、不正な、非合法な、という意味もある(アッ=タバリー6:4485-4490参照)。
[1] この「エジプト出身の者」は、エジプトの大臣であった(ムヤッサル237頁参照)。 [2] つまり主人のもとで様々な期限を与えられ、エジプトの地で高い地位を得、人々から親しまれた(アル=カースイミー9:3524参照)。 [3] 「話の解釈」については、アーヤ*6の訳注を参照。 [4] ご自身の望まれることを決行されるお方、という意味。あるいはユースフ*の諸事を、特別の配慮(はいりょ)でもって営(いとな)まれるお方、という意味(アル=バガウィー2:483参照)。