[1] 「この策謀」とは、婦人たちの彼女に対する陰口と、彼女をけなすことにおける「策謀」のこと(ムヤッサル239頁参照)。 [2] 「肘掛けを用意」することとは、食事の場を提供することの意(アル=バガウィー2:489参照)。 [3] 預言者*ムハンマド*はユースフ*の美貌について、こう仰った。「彼は美の半分を授けられた」(ムスリム「信仰の書」259参照)。
[1] この「証拠」とは、上着の件、裁決者の裁決の件、婦人たちがナイフで手を傷つけた件、彼女らが彼を賛嘆した件、といったこととされる(アル=クルトゥビー9:186参照)。 [2] 「彼ら」とは、大臣とその取り巻きの者たちのこと(ムヤッサル239頁参照)。 [3] 一説によると、不詳(ふしょう)事の噂(うわさ)が広がらないようにするため、ほとぼりが収まるまで、ユースフ*のことを拘束しておこうとしたのだという(イブン・カスィール4:387参照)。
[1] 「二人の若者」はエジプトの王の家来で、何らかの原因で王の怒りを招き、投獄されたのだという(アッ=タバリー6:4538-4539参照)。 [2] ユースフ*は牢獄の中でも、病人を見舞ったり、悲しむ者を慰(なぐさ)めたり、何か必要がある者にはそのために努力したりしていたとされる(アッ=タバリー6:4540-4541参照)。蜜蜂章128「善を尽くす者」の訳注も参照。
[1] つまり、牢獄で配給される食事がやって来る前に、彼らに食事の内容が何か、告げることが出来るということ。この言葉は、彼の知識の高さと、夢に対する彼の解釈力の確かさを示すと共に、正しい信仰への呼びかけへとつながる前置き的な役割を果たしている。尚、ここでの「解釈」は「内容」という意味だが、夢の解釈についての文脈上、同語が用いられている(アッ=シャウカーニ3:36-37参照)。