[1] これがユースフ*の言葉であるとするとする場合、雌牛章36の預言者*・使徒*の無謬(むびゅう)性についての訳注も参照。
[1] 「善を尽くす者」については、蜜蜂章128の訳注を参照。
[1] 王の夢に対するユースフ*の解釈通り、エジプトの地を七年の豊作が訪れた。それで彼はそれを保存しておいたが、その後に凶作の年が訪れる。それは他の諸国にまで及び、人々は食料を得るために挙(こぞ)ってエジプトへと向かった。パレスチナに住んでいたヤァクーブ*らも同様で、ユースフ*に次いでお気に入りだったビンヤーミーン(アーヤ*8「弟」の訳注を参照)を除く。十人の息子らをエジプトへと遣わした(アル=カースイミー9:3561参照)。
[1] つまり、彼らが求めていた食料のこと(ムヤッサル242頁参照)。 [2] この「弟」については、アーヤ*8の訳注を参照。食料を買うためにエジプトにやって来た者には、一人につきラクダ一頭分の荷物しか詰めないように決められていた。それで彼らには故郷に弟が一人いるという話題になった時、もう一頭分の食料が詰めるようにと、このように言ったのだという(アッ=タバリー6:4573参照)。あるいはユースフ*は故意に、彼らにスパイの嫌疑(けんぎ)をかけ、彼らの素性を詳しく尋ね出した。そして彼らに、国に残してきた弟がいることを聞き出すと、彼らの言うことが正しいかどうか試すためという名目で、彼を連れて来るように命じ、そうするまで兄たちの一人を拘束することにした(アル=カースイミー9:3562参照)。 [3] 「升」については、家畜章152の訳注を参照。
[1] 「物品」とは、彼らが食料と交換するために持って来た品のこと(アッ=タバリー6:4574参照)。貨幣(かへい)であったとも言われる(アル=バガウィー2:501参照)。 [2] この行為の理由については、「その物品で食料を得るべく、彼らがまた戻って来るようにするため」「家族から食料の代価を取ることを、恥じたため」「彼の徳を知らしめ、また戻って来るように差し向けるため」などの諸説がある(アル=クルトゥビー9:223参照)。
[1] 「升」については、家畜章152の訳注を参照。 [2] その理由については、アーヤ*59-60を参照。