[1] 大臣の妻は欲望と決意をもって行動に移したが、ユースフ*は単にそのようなことが脳裏(のうり)をよぎっただけであった、とされる(前掲書2:485参照)。預言者*・使徒*の無謬(むびゅう)性については、雌牛章36の訳注を 参照。 [2] この「根拠」の解釈には、「ヤァクーブ*の姿」「主人の姿」「啓典のアーヤ*」といった諸説がある。アッ=タバリー*は、いずれにせよ、彼は自分の欲望を制するようなアッラー*の御徴を見たのだ、と結論づけている(6:4511参照)。 [3] 「醜行」については、蜜蜂章90の訳注も参照。 [4] 「精選されたアッラー*の僕」とは、アッラー*の崇拝*において誠心を尽くす一方で、アッラー*によって純粋にされ、選ばれ、特別な存在とされ、恩恵を注がれると共に、悪を遠ざけられたような存在のこと(アッ=サアディー396頁参照)。
[1] ユースフ*は逃げるため、大臣の妻はそれを追うためにそうした(ムヤッサル238頁参照)。
[1] 「裁決者」の解釈には、「揺りかごの中の赤ん坊」「上着そのもの(話したわけではないが、その状態が全てを物語っていた)」「大臣の相談役の男」などの諸説がある(アル=クルトゥビー9:172-173参照)。
[1] 「町の婦人たち」とは、町の有力者の妻たちである、と言われる(イブン・カスィール4:384参照)。