[1] サリマ族とハーリサ族のこと。宗教において疑念を抱いていたわけではないが、アブドッラー・ブン・ウバイイ*が多数の兵と撤退(てったい)した際、戦力の低下によって士気が下がり、彼らの中に退却の気運が高まった。しかし彼らは結局、共に進軍した(アッ=タバリー3:1947‐1949参照)。
[2] バドルの戦い*については、戦利品*章の中に多くの描写が見られる。
[1] この「目印」の解釈については、「肩までかかる白い(あるいは黄色い)ターバン」「まだらの馬に乗っていたこと」「たてがみと尻尾(しっぽ)に切り込みを入れて、そこに羊毛を飾り付けられた馬に乗っていたこと」といった諸説がある(アル=クルトゥビー4:196参照)。 [2] アーヤ*124-125は、バドルの戦い*のことであるという説と、ウフドの戦い*のことであるという説がある(イブン・カスィール2:112-113参照)。アッ=タバリー*は、戦利品*章9にある「千の天使*」がバドルの戦い*で下ったのは確実だが、三千、または五千の天使*が下ったかどうかについては、バドルとウフドいずれの戦いにおいても確実な証拠はないとし、もしウフドの戦い*で多くの天使*が下されていたら、ムスリム*側にあのような被害は出ていなかっただろう、と述べている(3:1955参照)。
[1] 全てのことはアッラー*に委ねられているのであり、かれは彼ら不信仰者*の内の者をムスリム*とされるかもしれないし、あるいは現世と来世において罰されるかもしれない(ムヤッサル66頁参照)。
[1] 利息*はいかなる形でも禁じられており(雌牛章275参照)、「何倍にも膨らませ」なければ問題ない、という意味ではない。このアーヤ*で描写されているのは、返済の期限日を延長するたびに借金の額を増やしていくという、当時のアラブ人の間で一般的だった利息の特徴を示しているだけである(アッ=シャウカーニー1:622参照)。