[1] 「疎かにしていたこと」とは、来世のための現世での行いのこと(アル=クルトゥビー6:413参照)。
[1] この「現世」には、「不信仰者*の人生」と「現世の享楽」という解釈がある。後者の解釈の場合、「現世の享楽」が「遊興と戯れごと」にたとえられている理由は、いずれも「期間が短い」「大方の場合、好ましくないことを伴う」「無意味であり真の価値がない」「賞賛すべき結末を伴わない」といった共通点があるため、と言われる。一方「来世」の解釈には、「天国」「来世のための行い」「来世の安寧(あんねい)」といった説がある(アッ=ラーズィー4:515‐517参照)。
[1] 彼らは、預言者*となる前から「信頼のおける人」という名で呼ばれていたムハンマド*自身のことではなく、彼に啓示されたアーヤ*のことを嘘よばわりしていた(アッ=サァディー254頁参照)。
[1] 預言者*が彼に敵対する者に対して勝利を収めるという、アッラー*のお約束のこと(ムヤッサル131頁参照)。 [2] これは、使徒*たちには勝利が、そして使徒*たちを嘘つき呼ばわりした者たちにはアッラー*のお怒りと懲罰が下った、という「知らせ」のこと(前掲書、同頁参照)。
[1] 「地面に穴を、あるいは天に梯子を・・・」とは、夜の旅章90、92-93で言及されているような、シルク*の徒の要求を示しているとされる(イブン・アーシュール7:205参照)。 [2] 預言者*ムハンマド*は彼らが信仰することを強く欲していたため、彼らの拒絶に胸を痛めていた。しかし彼自身がいかに努力しても、アッラー*が導きをお望みにならない者を導くことは出来ないのである(アッ=サァディー254頁参照)。雌牛章272、ユーヌス*章99-100、物語章56、相談章52とその訳注も参照。 [3] この「あなた」については、雌牛章120の訳注を参照。