[1] ユダヤ教徒*らが、王権または預言者*に相応しいのは自分たちであると信じ、アラブ人に従うことなど不可能だと考えていたことを指すと言われる(アッ=ラーズィー4:103参照)。 [2] 原語では「ナキール」であり、ナツメヤシの実の種にある小さな斑点、あるいは穴のことであると言われる。つまり、非常に微々(びび)たる物の代名詞(ムヤッサル87頁参照)。
[1] ここでの「恩寵」はムハンマド*の使徒*性を、「人々」は彼を含む信仰者たちのことを指しているのだと言われる(前掲書、同頁参照)。 [2] ここでの「英知」とは、彼らに下された啓示の内で、啓典とはならなかったもののことである、と言われる(ムヤッサル87頁)。
[1] 「純潔な妻」については、雌牛章25の訳注参照。
[1] 「信託をその権利主に返すこと」には、礼拝*や浄財*などのアッラー*に対する義務や、預かり物などの人間に対する義務など、あらゆる信託の遵守(じゅんしゅ)が含まれる(イブン・カスィール2:338参照)。
[1] 「あなた方の内の長たち」とは、指導者・統治者・イスラーム*法学者など、人々の諸事を司(つかさど)る者たち。ただし、彼らへの服従義務は、罪深いことではないことに限る(アッ=サァディー183頁参照)。アーヤ*34の、「従順」についての訳注も参照。 [2] つまりクルアーン*と預言者*のスンナ*。しかしどのようにその二つを参照するかという知識は、学者に属する(アル=クルトゥビー5:260参照)。