[1] シャイターン*らはスライマーン*のために、海に潜って真珠や宝石類を採取したり、彼の望む者を作っていたりしたのだという(ムヤッサル329頁参照)。サバア章12-13、サード章37も参照。 [2] つまりアッラー*こそが、彼らがダーウード*に逆らわないように制御なさったお方だった、ということ(アッ=サァディー528頁参照)。 頻出名・用語集「よくお守りになる*お方」の項も参照。
[1] アル=バガウィー*によれば、この意味は、「アッラー*が、先立った家族を生き返され、かつ彼らと同様の家族を更にもう一つ、彼にお授けになった」というのが、大半の解釈学者の見解。ほかにも「アッラー*から再び授かった財産と家族から、更に多くのものを授かった」「現世では先立った家族と同様の家族を授かり、先立った家族とは来世で共になることを約束された」という説などがある(3:310-312参照)。
[1] 「ズン=ヌーン(大魚の人)とは、預言者*ユーヌス*のこと(アッ=サァディー529頁参照)。 その異名の由来は、整列者章142にあるように、彼が海で大魚に呑(の)み込まれたことである。 [2] ユーヌス*は、預言者*としてその民へ遣わされたが、彼らは信仰せず、警告にも耳を貸さなかった。それで彼は、アッラー*から命じられたように忍耐*せず、民に腹を立て、彼らのもとを立ち去ってしまったのだという(ムヤッサル329頁参照)。整列者章139-148には、その情景がより詳しく描写されている。尚、預言者*の無謬(むびゅう)性については、雌牛章36の訳注も参照。 [3] アッ=サアディー*によれば、このような発想は、それが定着・継続しないことを条件に、預言者*にも起こり得ることである(529頁参照)。雌牛章36のの訳注も参照。 [4] この「闇」は、原語では複数形。つまり大魚の体内の闇と、海の底の闇、夜の闇などが重なった状態であった(アッ=タバリー7:5755参照)。 [5] 預言者*ムハンマド*は、このユーヌス*の言葉は、アッラー*によって必ず叶(かな)えられる祈願の言葉である、と仰(おっしゃ)っている(アッ=ティルミズィー3505参照)。
[1] この「相続者」については、イムラーン家章180「天地の遺産は・・・」についての訳注を参照。 [2] この場面の詳細については、イムラーン家章38-41、マルヤム*章2-11を参照。
[1] つまり彼の妻の品性を高められ、また不妊であった彼女を、妊娠と出産が可能な状態にして下さった(ムヤッサル329頁参照) 。 [2] 「恭順」については、雌牛章45の訳注を参照。