[1] これはイブラーヒーム*が、その息子イスマーイール*とその母親ハージャルを、マッカ*に住まわせた後の祈願の言葉(ムヤッサル260頁参照)。マッカ*が本来、アッラー*のみを崇拝*するために儲けられ、イブラーヒーム*もそのためにこそカアバ神殿*を建設したという事実が、シルク*の徒であったアラブ人に対して証明されている(イブン・カスィール4:512参照)。雌牛章126-129とその訳注も参照。 [2] 雌牛章125とその訳注、イムラーン家章97、物語章57も参照。
[1] タウヒード*と、彼の手法において彼に「従った者」のこと(ムヤッサル260頁参照)。 [2] 一説に、シルク*以外のことに関してイブラーヒーム*に反した者のこと(前掲書、同頁参照)。
[1] 当時マッカ*は無人かつ不毛の地だったが、イブラーヒーム*はアッラー*からのご命令ゆえに妻ハージャルと幼い息子イスマーイール*をマッカ*に置き去りにした。この祈願の言葉は、彼らの姿が見えなくなった場所で、イブラーヒーム*が唱えたもの。その後、飲み水が尽きてしまったハージャルは幼子を抱え、人を探し回ったが、サファーとマルワの丘(雌牛章158の訳注参照)を三往復半した時、ザムザムの水が湧き出てきた。その後、アラブ人のジュルフム族が彼女の許可を得てマッカ*に定住し始め、イスマーイール*はアラブ人の中で育つこととなった(アル=ブハーリー3364参照)。 [2] カアバ神殿*は巡礼*の場と定められ(巡礼*章27参照)、人の心をひきつける秘密が施(ほどこ)された。また、そこにあらゆる果実がもたらされた(物語章57参照)(アッ=サァディー427頁参照)。
[1] この「あなた」については、雌牛章120の訳注を参照(アッ=シャウカーニー3:157参照)。 [2] 使徒*の嘘つき呼ばわりや、信仰者の迫害などの罪を犯す「不正*者たち」(ムヤッサル260頁参照)。