[1] 莫大な財産をはじめ、預言者*としての使命や王権など、アッラー*から授かったもの(ムヤッサル380頁参照)。
[1] スライマーン*は、ビルキースらが来ることになるのを知っていた(アッ=サァディー605頁参照)。 [2] スライマーン*が、何ゆえに彼女の御座を持って来るよう命じたのかについては、「彼女がイスラーム*を受け入れる前に、その御座を自分のものにしようと思ったため」「それを彼女の城から持って来て見せることで、自分の預言者*性とアッラー*の全能性の証拠とするため」「それを彼女に見せ、彼女の知力を試すため」などといった見解がある(アッ=タバリー8:6293-6294参照)。
[1] 「イフリート」とは、ジン*の内でも反抗的で強力な者のこととされる(ムヤッサル380頁参照)。 [2] つまり、それを運ぶに十分な強さと、それに付いている様々な宝飾品に対して信用のある者、ということ(イブン・カスィール6:192参照)。
[1] この者は、知識と正しさを備えた男であり、アッラー*にその折りが叶(かな)えられる者であったという(アッ=サァディー605頁参照)。
[1] スライマーン*がこのようにした理由については、「シャイターン*たちが、『彼女の知性には問題がある』といったことを確かめるため「ジン*たちが、彼がビルキースと結婚し、子供が生まれれば、自分たちがスライマーン*の一族に仕え続けることになるのを恐れたため、『彼女は知性が薄弱で、その足はロバの足のようである』と吹きこんだため」など、諸説ある(アル=クルトゥビー13:207参照)。
[1] この「知識」は、導き、知力、思慮(しりょ)分別のこととされる(アッ=サァディー605頁参照)。