[1] 高壁章127-135にもあるように、この啓示の前、ムーサー*はエジプトに長期間滞在し、フィルアウン*とその民をアッラー*の教えと招き続けている(イブン・カスィール6:142参照)。また、イスラーイールの子ら*がエジプトを脱出した時の描写(びょうしゃ)については、ユーヌス*章90-92、詩人たち章61-66、煙霧章23-24も参照。
[1] ここでの「あなた方」については、雌牛章49「あなた方」の訳注を参照。 [2] ムーサー*に、トーラー*を啓示するという約束のこととされる。雌牛章51、高壁章142、本スーラ*のアーヤ*86も参照(アッ=シャンキーティー4:74参照)。 [3] 「マンヌとウズラ」については、雌牛章57の訳注を参照。
[1] 具体的には、「不正*を犯してはならない」「恩恵をないがしろにしてはならない」「罪深いことにそれを費やしてはならない」「貯め込んではならない」といった解釈がある(アル=バガウィー3:270参照)。 [2] 「転落(ハワー)」という表現は、地獄の奥底への転落という意味も含み得る(アル=クルトゥビー11:231参照)。
[1] 「サーミリー」が誰かについては、「牛を崇拝*する民の出身の男」「ムーサー*の隣人であり、彼を信じたコプト人」など、諸説ある(アッ=シャンキーティー4:78参照)。彼は、ムーサー*がトーラー*を受け取るために民を離れていた時(高壁章143-145参照)、イスラーイールの子ら*の試練の原因となった(高壁章148-153、イブン・カスィール5:310参照)。
[1] 「善きお約束」とは、トーラー*の啓示のこと(ムヤッサル317頁参照)。
[1] 一説に、イスラーイールの子ら*はエジプトを出る時、コプト人たちから沢山の宝飾品を借りて来ており、そのことについて罪悪感を感じていた(アッ=サァディー511頁参照)。あるいは、それらはフィルアウン*とその軍勢が溺れた時、彼らから奪った物であった。いずれにせよ、その財産、または戦利品*は、彼らにとって非合法なものであった(アル=クルトゥビー11:235参照)。 [2] サーミリーの放り投げた物については、アーヤ*96を参照。