[1] 「腱を切った」とは、つまり屠(ほふ)ることの間接的表現。ラクダを屠(ほふ)る時には、まず足の腱を切ってからそうしたことによる(アル=バガウィー2:207参照)。 [2] 雌ラクダが水を飲む日、人々はその乳を心行くまで飲むことが出来た。しかし彼らの家畜が、餌を求めて自由に往来する巨大な雌ラクダを怖がるのと、彼ら自身が水を毎日占有したいという望み、そしてサーリフ*への不信感などから、雌ラクダを殺すことで全員一致した。雌ラクダを屠ったのは一人であったが、こうした背景から「彼ら全員が屠った」という表現が用いられている(イブン・カスィール3:440-441参照)。
[1] この言葉は、サムード*の民に懲罰が下る前のことであったという説と、後であったという説がある。アッ=タバリー*(5:3566参照)、アル=クルトゥビー*(7:242参照)らは、前者の説を採っている。
[1] 彼とその民の間に起こった話については、フード*章77-83、アル=ヒジュル章61-77、詩人たち章160-175、蟻章54-58、蜘蛛章28-35、月章33-40も参照。 [2] 「醜行」については、蜜蜂章90の訳注を参照。