[1] 預言者*ムハンマド*に対する語りかけの形とはなっているが、意図されているのは彼の共同体のこと(アル=バガウィー1:161参照)。
[1] ここで「読誦/読む」と訳した語「ティラーワ/タラー」には、「行為によって服従する/従う」という意味もある。アッ=ラーズィー*によれば、ここではいずれの意味も含まれる(2:30参照)。 [2] 自分たちの啓典を正しく読み、それにいかなる変更も施(ほどこ)さず、そこに記されていること‐預言者*ムハンマド*を含む全使徒*・預言者*を信仰する義務など‐に従う、啓典の民*のこととされる(ムヤッサル19頁参照)。 [3] この「彼」は、預言者*ムハンマド*、及び彼に下された啓典いずれも指すとされる(前掲書、同頁参照)。
[1] イブラーヒーム*に課せられた、全ての命令や禁止のこと。そして彼は、それらを全て遂行した(イブン・カスィール1:206参照)。 [2] 「わが約束」とは、彼の子孫から導師を遣わすこと(ムヤッサル19頁参照)。
[1] カァバ神殿*は文字通り、イスラーム*以前から巡礼*者で賑(にぎ)わう会合の場であった。またその周辺の聖域ではイスラーム*以前の時代でも流血が禁じられており、絶え間ない部族抗争の時代にあっても、そこだけは平穏(へいおん)であった(アッ=タバリー1:690‐692参照)。 [2] 「イブラーヒーム*の立ち所」とは、彼がカァバ神殿*を建設する際に、足場とした石のことであるとされる(ムヤッサル19頁参照)。 [3] シルク*、不信仰、アッラー*への反抗、不浄(ふじょう)なものや汚れから「清める」こと(アッ=サァディー65頁参照)。巡礼*章26も参照。
[1] 同様のくだりとして、イブラーヒーム*章35‐41とその訳注も参照。