[1] 一説にこのアーヤ*は、預言者*がアッラー*を、「慈悲あまねき*お方」「慈愛深き*お方」と異なる美名で呼びつつ祈っていたのを耳にした不信仰者*が、彼が複数の神に祈っているのだと誤解したことに関して下った(アッ=タバリー7:5279参照)。雷鳴章30とその訳注、預言者*たち章36、識別章60も参照。 [2] 一説にこのアーヤ*は、預言者*とその教友*たちがマッカ*で密かに礼拝していた時に下った。礼拝でクルアーン*読誦の声を上げれば、それを耳にした不信仰者*らがその悪口を言い、声を低めすぎれば、礼拝に参加する者たちに聞こえないという状況を避けるため、このようなご命令が下ったのだとういう(アル=ブハーリー4722参照)。また別の説では、ここでの「礼拝」は「祈願」のこと(前掲書4723参照)。