[1] この「帳簿」の解釈には、文字通りの意味のほかにも、「行い」「魂と行い」といった説もある(アル=クルトゥビー19:257参照)。「スィッジーン」は一説に、「スィジン(牢獄)」という語から派生した言葉で、地獄での幽閉(ゆうへい)と苦しみの原因であり、それ自体が牢獄のような屈辱(くつじょく)と懲罰の場所にあることが、その名称の由来とされる(イブン・ジュザイ2:548参照)。不信仰者*や不正*者の魂、彼らの行いの帳簿が置かれることになる、世界で最も低い場所のこと(アル=ジャザーイリー5:535参照)。
[1] この「善行者」については、裂ける章13の訳注を参照。 [2] この「帳簿」の解釈については、アーヤ*7の訳注を参照。「イッリイユーン」は一説に、「ウルフ(高さ)」という語から派生した言葉で、天国における位の高さ、あるいは高い場所であることが、その名称の由来とされる(イブン・ジュザイ2:549参照)。具体的な解釈としては、「天国」「(信仰者の魂が留まる、)天の第七層」「最果てのスィドラ(星章14の訳注を参照)」「天の第七層の上にある、アッラー*の御座(高壁章54の訳注を参照)の右足部分」「天使*たちのこと」といった諸説がある(アル=クルトゥビー19:262-263参照)。