[1] 「諸天と大地を六日間でお創りになり・・・」については、詳細にされた章9-12とその訳注も参照。 [2] 「御座に上がられた」については、高壁章54とその訳注を参照。 [3] サバア章2の同様のアーヤ*についての訳注も参照。
[1] そもそも全ての財産はアッラー*の所有であり、人間はその代理人として、アッラー*がお喜びになる形において財産を費やす必要がある。または、人間は前の世代から財産を継承したのであり、自分たちもまたそれを次世代に継承するのだから、出し惜しみしてはならない(アッ=シャウカーニー5:222参照)。
[1] この「確約」とは、「アッラー*が全人類をアーダム*の後背部から取り出して、ご自身が彼らの主*であることを証言させた時のもの(高壁章172とその訳注参照)」。また一説には、人間に与えられた理性と、預言者*ムハンマド*への服従を義務づける様々な証拠の存在のこと(アル=クルトゥビー17:238参照)。
[1] この「闇」と「光」については、雌牛章257の訳注を参照。 [2] 「明白な御徴」とは、クルアーン*、あるいは奇跡のこと(アル=クルトゥビー17:239参照)。
[1] 「諸天と大地の遺産・・・」という表現については、イムラーン家章180の訳注を参照。 [2] この「開城」が、「マッカ*開城*」のことであるとするのが、大半の解釈学者の見解。「フダイビーヤの和議*」である、という説もある(前掲書、同頁参照)。 [3] 「開城」以前は(ムスリム*たちにとって)厳しい状況であり、その当時ムスリム*となる者は、(信仰に)誠実な者しかいなかった。一方、「開城」後はイスラーム*が大きな拡大を見、人々が大挙(たいきょ)してアッラー*の教えを受け入れた(イブン・カスィール8:12参照)。
[1] 「地獄の上の架け橋」は、足元が定まらず滑(すべ)りやすい所で、その上には様々な障害物がある。信仰者は現世での行いに応じた速さでそこを渡り、天国へと向かう(ムスリム「信仰者の書」302参照)。一説に、この時に各人が授かる光の大きさは様々で、偽信者*の光はこの架け橋で消えてしまうとされる(イブン・カスィール8:15参照)。マルヤム*章71とその訳注も参照。 [2] 彼らの前方を照らす光は、彼らの信仰心と正しい行い*で、彼らの右手にあるのは行いの帳簿(ちょうぼ)である(夜の旅章71参照)、という解釈もある(アル=クルトゥビー17:243参照)。
[1] 一説にこの「壁」は、高壁章46に登場する「障壁」のこと(イブン・カスィール8:17参照)。
[1] 偽信者*たちは表面上、宗教的な義務を果たしていた(ムヤッサル539頁参照)。 [2] この「アッラー*のご命令」とは、死のこととされる(ムヤッサル539頁参照)。 [3] 「欺く者」については、ルクマーン章33の訳注を参照。
[1] 「恭順」については、雌牛章45の訳注も参照。
[1] 干上がった大地を息吹かせるように、アッラー*は不信仰だった者*を信仰者に、迷った者を導かれた者として下さる(アッ=タバリー9:7895参照)。雌牛章164の訳注も参照。
[1] 「大そうな正直者」については、婦人章69の訳注を参照。尚、「殉教者たち」 も「それらの者たち」の述語に含める、という解釈もある(イブン・カスィール8:22-23参照)。 [2] この「光」については、アーヤ*12とその訳注を参照。 [3] この「御徴」とは、クルアーン*と、そこに含まれる教えや規定のこと(アル=ジャザーイリー5:270参照)。
[1] 「農夫」ではなく「不信仰者*たち」という解釈もある(アル=クルトゥビー17:255-256参照)。 [2] 家畜章32の訳注も参照。
[1] 頻出名・用語解説「創成者*」も参照。 [2] この「書」は、定められし碑板*のこと(ムヤッサル540頁参照)。
[1] この「明証」とは、彼らがもたらしたものの正しさを証明する、証拠のこと(ムヤッサル541頁参照)。 [2] 人々から見えないところで、援助するということ。あるいは、自分の眼で見たわけでもないアッラー*とその使徒*たちを、援助するということ(アッ=シャウカーニー5:236参照)。
[1] 全ての預言者*は、ヌーフ*及びイブラーヒーム*の子孫であり、啓典もまた全て、彼らの子孫に下った(アッ=サァディー842頁参照)。
[1] 彼らは以下の二つの面で、それをなおざなりにした:①そのようなことを勝手に始めたこと。②自分たちに課したことを、十分に果たさなかったこと(前掲書、同頁参照)。
[1] この「信仰する者たち」が誰のことを指すかについては、「啓典の民*」「全ての者」という二つの説がある。前者の場合、「倍の取り分」とは、自分たちの預言者*と預言者*ムハンマド*のいずれをも信仰することゆえの、倍の褒美(ほうび)のこと(イブン・カスィール8:30-33参照)。物語章52-54とその訳注も参照。また後者の場合、「信仰と畏れ*の念ゆえの二つの褒美」「命令に従い、禁令を避(さ)けることゆえの二つの褒美」あるいは、そもそも「倍」は「二倍」に限らず、褒美が何倍にもされることを示している(アッ=サァディー843頁参照)。 [2] この「光」には、「(現世での)導き」「クルアーン*」「地獄の架け橋で共に歩み、天国へと導いてくれる光(アーヤ*12参照)」といった解釈がある。(アル=クルトゥビー17:267参照)。
[1] この「ご恩寵」の解釈には、「イスラーム*」「褒美」「糧(かて)」「恩恵」といった諸説がある(前掲書17:268参照)。 [2] この「恩寵」は、特に預言者*ムハンマド*の預言者*性を指している、とも言われる(前掲書、同頁参照)。一説にこの意味は、「自分たちが他の人々よりも優れていると信じていた、イスラーム*を受け入れない啓典の民が、アッラー*がムスリム*たちに彼らよりも沢山の恩寵を与えられたということを、知るため」ということ(アル=カースィミー16:5702参照)。