[1] アッラー*は預言者*ムハンマド*に対して悪を望む者から、彼をお守りくださる。不信仰者*らはアッラー*のご意思と定めから、反することは出来ない(アッ=タバリー7:5199参照)。 [2] この「光景」とは、預言者*が夜の旅と昇天において目にした、驚くべき光景の数々のこと(ムヤッサル288頁参照)。そして、この「試練」により、ある人々はその出来事を信じることが出来ず棄教(ききょう)したが、別の者たちは逆に堅固さと確信を得た(イブン・カスィール5:92参照)。 [3] 「呪われた木」とは、ザックームの木のこと。水ではなく地獄の炎によって生きる木で、地獄の民の食べ物。「無理やり飲み込む」という意味の「タザックム」が語源であるとされるように、その実は忌まわしく、悪臭を放つのだという。「ザックーム」が一方言で「ナツメヤシの実とバター」を指したことから、マッカ*の不信仰者*らは「アッラー*よ、私たちの家にそれをお増やし下さい」と言ったり、あるいは「火は木を燃やすというのに、地獄に木などあるはずがない」などと笑ったりした(アル=クルトゥビー15:85参照)。整列者章62-66、煙霧章43-46、出来事章52-53も参照。