[1] 一説にこれは、フダイビーヤの地で、ムスリム*たちに奇襲(きしゅう)攻撃を仕掛けてきた八十名のシルク*の徒のこと。ムスリム*たちは彼らを捕らえた後、解放してやった(ムヤッサル514頁参照)。
[1] この「場」とは、マッカ*の聖域のこと。ムスリム*たちはウムラ*の「供物」として、七十頭のラクダを連れて来ていた。アッラー*はフダイビーヤで、それを捧(ささ)げることをお許しになった(アッ=シャウカーニー5:71参照)。巡礼*を阻まれてしまった際の規定に関しては、雌牛章196も参照。
[2] 「面倒」とは、信仰者を殺してしまうことによる罪、非難、その罪滅ぼしとしての代償のこと(ムヤッサル514頁参照)。 [3] 実際にこの後、マッカ*の民の内でも、イスラーム*を受け入れ、よきムスリム*となり、天国に入れられることとなった多くの者が出現した(アル=クルトゥビー16:286参照)。
[1] 彼らはフダイビーヤの和議*の際、預言者*が協定文書に「慈悲あまねく*慈愛深い*アッラー*の御名において」「アッラー*の使徒*ムハンマド*」と書くことを認めず、削除させた(ムヤッサル514頁参照)。 [2] 「敬虔さ*の言葉」とは、大半の解釈学者によれば、「アッラー*以外に崇拝*(すうはい)すべき、いかなるものもなし」という言葉(アル=バガウィー4:243参照)。
[1] 「あなた方が知らなかったこと」とは、ムスリム*たちがフダイビーヤの年ではなく、その後にウムラ*のためマッカ*訪問することにおける利益のこと(ムヤッサル514頁参照)。 [2] 大半の解釈学者によれば、この「近い勝利」はフダイビーヤの和議*のこと。マッカ開城*、あるいはハイバルの戦い*における勝利、という説もある(アル=クルトゥビー16:291参照)。