[1] この「望まず」は、原語では「ラジャーゥ」から派生した動詞。「望む」と「恐れる」という意味、いずれをも含む。つまり本来は、復活の日*の懲罰を恐れもしなければ、その日の褒美を望みもしない、という意味であるという(アル=バガウィー2:411参照)。 [2] この「御徴」の解釈には、「クルアーン*のアーヤ*」「アッラーの唯一性*、全能性を示す証拠」「アッラー*の法規定」といった説がある(アブー・ハイヤーン5:120参照)。
[1] 「あなた方に平安を」については、雷鳴章24の訳注を参照。 [2] 一説によれば、天国の住人は何か欲しい物があれば、「アッラー*よ、あなたに称え*あれ」と言いさえすれば、天使*がお望みの物を持ってやって来る。その際、彼らは「平安あれ」と挨拶を交わし、望みの物を頂いた後には主*を称賛するのだ、という(アッ=タバリー5:4182-4183参照)。
[1] 「悪いことの祈願」とは怒りゆえに、自分自身や子供、財産などに対し、実現したら困るような祈願の言葉を口にしてしまうこと。あるいは戦利品*章32にあるような類の、不信仰者*の祈願のことである、とも言われる(アル=バガウィー2:412参照)。 [2] この「望まない」については、アーヤ*7の訳注を参照。
[1] つまり試練の時にだけ(アッラー*に)祈願し、殉教の時には感謝を忘れること(アル=バガウィー2:413参照)。
[1] この「明証」は、彼らの言うことの正しさを証明する明らかな奇跡や、根拠のこと(ムヤッサル209頁参照)。