[1] この「裁決」は一説に、預言者*としての使命と、人々の間を裁く力のこと(前掲書328頁参照)。 [2] この「忌まわしい事」とは、 男色(高壁章80-81、フード*章77-79、詩人たち章165-166、蟻章54-55、蜘蛛章28-30参照)、人への投石、公然と放屁(ほうひ)し合うことなどであったとされる(アッ=タバリー7:5720参照)。 [3] この「町」については、フード*章81の訳注を参照。
[1] 呼びかけた祈りの内容については、月章10、ヌーフ*章26-27参照)。 [2] この「苦悩」とは、洪水によって溺れることと、民から嘘つき呼ばわりされていたこと(アル=バガウィー3:298参照)。
[1] ダーウード*は、羊が、荒らされた農作地の所有者のものとなるように裁いた。一方スライマーン*は、羊の所有者が荒らされた農作地を元通りにするまで、農作地の所有者が羊の乳や羊毛などを利用することが出来るものとし、農作地が元通りになった後には、農作地と羊がそれぞれ元の所有者のもとに返還されるようにした(ムヤッサル328頁参照)。 [2] この「裁決」については、アーヤ*74の訳注を参照。 [3] アル=クルトゥビー*によれば、ダーウード*とスライマーン*はこの裁決において、啓示ではなく、自らの知的努力によって見解を導き出した、というのが大半の学者の説である。そして二人の裁決の差異については、以下のような学者の意見がある。①ダーウード*はこの件において間違えたわけではなく、「裁決と知識」を与えられてはいたが、スライマーン*の方が彼より優れていた。②この件に限ってみれば、ダーウード*は間違い、スライマーン*は正しかったが、預言者*でも(このような分野での)間違いはあり得る(雌牛章36の訳注も参照)。ただ、預言者*は間違いを承認し続けることがない(11:308-309参照)。 [4] 一説には、ダーウード*は柔らかく繊細な美声の持ち主だった。それで彼がアッラー*を称える*と、山々や鳥がそれに応えて、アッラー*を称え*たのだという(アッ=サァディー528頁参照)。 サバア章10、サード章18-19も参照。
[1] この「われら*が祝福した地」とは、エルサレムのこととされる(ムヤッサル328頁参照)。 [2] サバア章12、サード章36も参照。