[1] つまりイスラーム*はあらゆる宗教を撤廃(てっぱい)し、唯一の宗教となる。あるいは、他宗教の信徒を落ちぶらせる(アル=バイダーウィー3:142参照)。
[1] 教友*アブー・ザッル*によれば、これは啓典の民*の不信仰者*だけではなく、浄財*の義務を果たさないムスリム*のことも含んでいる(アル=ブハーリー1406、4660参照)。 [2] 「懲罰の吉報を告げる」という言い回しについては、イムラーン家章21の訳注を参照。
[1] ここでの「アッラーの書」とは、守られし碑板*のこと(ムヤッサル192頁参照)。 [2] 神聖月における不正は、それ以外の月よりも大きな罪となることを示しており、神聖月以外でも不正は禁じられている(前掲書、同頁参照)。 [3] この「シルク*の徒」は、アーヤ*2,5で言及されている期限が終了したシルク*の徒のこととされる(アル=ジャザーイリー2:366参照)。イスラーム*は、(その宗教を問わず、)協約を結んでいる者・安全の保障を与えている者(アーヤ*6の訳注も参照)の殺害を、厳しく禁じている(アル=ブハーリー3166参照)。また、戦闘状態にある非ムスリム*との戦いにおいては、まずイスラーム*へと招き、それを受容しなければシズヤ*の支払いを呼びかけ、彼らがそれらを全て拒んで初めて、攻撃が許される。また戦闘においても、女性、子供、老人、修道僧のほか、戦闘員ではない農民、使節などを殺害することは禁じられる(クウェイト法学大全16:143、148-149参照)。