[1] ここでの「陰」は、「完全なる明るさと完全なる闇との中間的状態」のこととされる(アッ=シャウカーニー4:106参照)。そして多くの解釈学者は、この「陰が引き伸ばされる」時間帯を、夜明けから日の出までの間だとしている。また、「太陽が陰の目印」というのは、太陽がなければ陰の存在も知られることがないため(イブン・カスィール6:113-114参照)。
[1] この解釈には、「既に定められている量の雨を、各地に振り分けた」「雨を、様々な種類のものとして降らせた」「雨水による利益を多様なものとした」といった説がある。また、アーヤ*中の「それ」がクルアーン*(つまり、法規定や訓戒、譬えなどを多彩に示した、という意味)、あるいは風を指す、という説もある(アル=クルトゥビー13:57参照)。
[1] 「二つの海を出会わされ」ではなく、「二つの海を分けられ」という解釈もある(アル=クルトゥビー13:58参照)。慈悲あまねき*お方章19-20も参照。