[1] ユダヤ教徒*の一部は、信仰心の弱いムスリム*に、イスラーム*に疑念を抱かせて棄教(ききょう)させるべく、このような策略を行った(イブン・カスィール2:59参照)。
[1] 彼らユダヤ教徒*の一部が恐れていたのは、彼らが預言者*ムハンマド*を信じ、自分たちの知識をムスリム*たちに教えてしまえば、ムスリム*たちの方が自分たちより優位になってしまうこと、あるいは、そのことがアッラー*の御許で、彼ら自身に対するムスリム*たちの正当性の証拠となってしまうことであった(ムヤッサル59頁参照)。
[1] 文盲の民であった、当時のアラブ人のことを指すと言われる。ユダヤ教徒*らは、彼らの財産は、不当に奪ってもよいと信じていた(ムヤッサル59頁参照)。合同礼拝章2の訳注も参照。
[1] 「かれとの約束を果たす」とは、信託を守ること、アッラー*とその使徒*を信じ、その導きと教えを守ることなどを始めとした、アッラー*との約束を果たすこと(前掲書、同頁参照)。また「畏れる*」とは、アッラー*を畏れるがゆえに、かれに対する義務だけでなく、人に対する義務もきちんと果たすこと(アッ=サァディー135頁参照)。