クルアーンの対訳 - 日亜対訳(日本語) - サイード佐藤

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122 : 4

وَٱلَّذِينَ ءَامَنُواْ وَعَمِلُواْ ٱلصَّٰلِحَٰتِ سَنُدۡخِلُهُمۡ جَنَّٰتٖ تَجۡرِي مِن تَحۡتِهَا ٱلۡأَنۡهَٰرُ خَٰلِدِينَ فِيهَآ أَبَدٗاۖ وَعۡدَ ٱللَّهِ حَقّٗاۚ وَمَنۡ أَصۡدَقُ مِنَ ٱللَّهِ قِيلٗا

われら*は信仰して正しい行い*を行う者を、その下から川が流れる楽園に入れてやろう。(彼らは)そこにずっと永遠に留まる。アッラー*の真なるお約束(を、信仰者たちにお約束になったのだ)。一体、アッラー*よりも真実の言葉を語る者などいようか? info
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123 : 4

لَّيۡسَ بِأَمَانِيِّكُمۡ وَلَآ أَمَانِيِّ أَهۡلِ ٱلۡكِتَٰبِۗ مَن يَعۡمَلۡ سُوٓءٗا يُجۡزَ بِهِۦ وَلَا يَجِدۡ لَهُۥ مِن دُونِ ٱللَّهِ وَلِيّٗا وَلَا نَصِيرٗا

(ムスリム*たちよ、アッラー*のお約束とは)あなた方の夢想によるものでもなければ、啓典の民*の夢想によ(って得られ)るものでもない。悪事を行う者は誰でもその報いを受けるのであり、その者はアッラー*の外に、自分にとってのいかなる庇護者や援助者も見出すことがないのだ。[1] info

[1] 一説にこのアーヤ*は、ユダヤ教徒*やキリスト教徒*がムスリム*に対して、「我々はあなた方よりも優れている。我々の宗教と啓典と預言者*は、あなた方のものに先立っているからである」と言い、かたやムスリム*が「我々の啓典と預言者*はあなた方のそれよりも後に下されたのであり、あなた方は我々に従うように命じられている。ゆえに我々の方が優れているのだ」と言ったことに関して、下されたと言われる。つまり救済とは単なる願望や思い込みではなく、アッラー*に従い、使徒*たちによって伝えられたかれの教えを実践することによって達成される(イブン・カスィール2:417参照)。

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124 : 4

وَمَن يَعۡمَلۡ مِنَ ٱلصَّٰلِحَٰتِ مِن ذَكَرٍ أَوۡ أُنثَىٰ وَهُوَ مُؤۡمِنٞ فَأُوْلَٰٓئِكَ يَدۡخُلُونَ ٱلۡجَنَّةَ وَلَا يُظۡلَمُونَ نَقِيرٗا

そして男性であれ女性であれ、誰であろうと信仰者で正しい行い*を行う者、それらの者たちは天国に入る。彼らは、斑点[1]一つほども不正*に扱われることはない。 info

[1] 「斑点」については、アーヤ*53の訳注を参照。

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125 : 4

وَمَنۡ أَحۡسَنُ دِينٗا مِّمَّنۡ أَسۡلَمَ وَجۡهَهُۥ لِلَّهِ وَهُوَ مُحۡسِنٞ وَٱتَّبَعَ مِلَّةَ إِبۡرَٰهِيمَ حَنِيفٗاۗ وَٱتَّخَذَ ٱللَّهُ إِبۡرَٰهِيمَ خَلِيلٗا

誰であろうと、善を尽くす者でありつつ、アッラー*のみに顔を向けて服従し[1]、純正な[2]イブラーヒーム*の教えを踏襲する者よりも、よい宗教の者がいようか?アッラー*はイブラーヒーム*を、(かれに)近しい者とされたのである。 info

[1] 「善を尽くす者でありつつ、アッラー*のみに顔を向けて服従」することに関しては、雌牛章112の訳注を参照。 [2] ここでの「純正」の意味に関しては、雌牛章135の訳注を参照。

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126 : 4

وَلِلَّهِ مَا فِي ٱلسَّمَٰوَٰتِ وَمَا فِي ٱلۡأَرۡضِۚ وَكَانَ ٱللَّهُ بِكُلِّ شَيۡءٖ مُّحِيطٗا

そして諸天にあるものも大地にあるものも(全て)、アッラー*のもの。アッラー*はもとより、全てを包囲されている*お方。 info
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127 : 4

وَيَسۡتَفۡتُونَكَ فِي ٱلنِّسَآءِۖ قُلِ ٱللَّهُ يُفۡتِيكُمۡ فِيهِنَّ وَمَا يُتۡلَىٰ عَلَيۡكُمۡ فِي ٱلۡكِتَٰبِ فِي يَتَٰمَى ٱلنِّسَآءِ ٱلَّٰتِي لَا تُؤۡتُونَهُنَّ مَا كُتِبَ لَهُنَّ وَتَرۡغَبُونَ أَن تَنكِحُوهُنَّ وَٱلۡمُسۡتَضۡعَفِينَ مِنَ ٱلۡوِلۡدَٰنِ وَأَن تَقُومُواْ لِلۡيَتَٰمَىٰ بِٱلۡقِسۡطِۚ وَمَا تَفۡعَلُواْ مِنۡ خَيۡرٖ فَإِنَّ ٱللَّهَ كَانَ بِهِۦ عَلِيمٗا

(預言者*よ、)彼ら(人々)は、女性たち(に関する法規定)について、あなたに教示を請う。言ってやるがいい。「アッラー*は、彼女らについて教示を下される。また、啓典の中であなた方に誦み聞かされること[1]が(、教示を下す)。あなた方が(権利として)定められたもの[2]を与えず、また結婚させようともしない[3]、女の孤児たちについて。そして子供らの内でも、か弱い者たちと、あなた方が孤児を公正に待遇しなければならないことについて(、教示をくだす)」。あなた方がどんな善行を行っても、本当にアッラー*はもとより、それをご存知になるお方であられる。 info

[1] イブン・アティーヤ*によれば、「女の孤児」に関して下ったクルアーン*は本章のアーヤ*3(アル=ブハーリー4574も参照)であり、また「子供らの内でも、か弱い者たち」に関して下ったのは、女性や子供に対する遺産相続の権利を定めた本章アーヤ*11、「孤児を公正に待遇」することに関して下ったのは、本章のアーヤ*2である、という(2:118参照)。 [2] 遺産や、正当な額の婚資金*を始めとした諸権利のこと(ムヤッサル98頁参照)。 [3] 当時のアラブ社会では、(自分が結婚できる関係にある)女の孤児の後継人は、不正*を働くことがあった。自分自身が彼女と結婚したくない場合、それは彼女の財産に不当に手をつけたり、その財産を自分が利用したいがために彼女を結婚から阻んだり、結婚させても彼女の婚資金*を不当に奪ったりすることだった。また、彼女が美貌や財産を有していた場合、自らが結婚を望んでも、非常に少ない婚資金*しか与えなかったりすることもあった(アーヤ*3も参照)。尚、「結婚させようともしない」というアラビア語の表現は「結婚したがっている」という解釈も可能(アッ=サァディー206頁参照)。

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