[1] この「導き」とは、クルアーン*と共に到来した預言者*ムハンマド*のこと(ムヤッサル300頁参照)。 [2] 「昔の人々の摂理」に関しては、戦利品*章38の同語についての訳注を参照。 [3] 不信仰者*というものは過去でも現在でも、明らかな証拠を眼前にしながらも真理を否定するものであり、自分たちが警告されている懲罰を実際に見せてみよと要求することで、真理への服従から阻まれてしまうものである。戦利品*章32、アル=ヒジュル章6-7、詩人たち章187、蜘蛛章29なども参照(イブン・カスィール5:172参照)。
[1] この「吉報」と「警告」については、雌牛章119の訳注を参照。 [2] これは夜の旅章94、金の装飾章31にあるような議論のこととされる(アル=バガウィー3:201参照)。 [3] この「御徴」は、使徒*がもたらした明白な証拠と、奇跡のこと(イブン・カスィール5:172参照)。
[1] 「耳に重しをかける」については、家畜章25を参照。また、雌牛章7の訳注も参照。 [2] これは彼らの内、信仰することがないとアッラー*がご存知である民のこと(アル=バガウィー3:201参照)。
[1] この「約束」には、「死」「来世での懲罰」「バドルの戦い*」といった解釈がある(イブン・ジュザイ1:513参照)。
[1] この従者の名は、ユーシャウ・ブン・ヌーン(アル=ブハーリー122参照)。 [2] ある時ムーサー*は「あなたより有識な者はいますか?」と人に尋ねられ、「いない」と答えた。だがアッラー*から、「二つの海が交わる場所」にいる「ハディル」はもっと有識であり、(食事用の)魚をかごに入れて持って旅したならば、それを失くした時に、彼に会うことが出来る旨を啓示され、ムーサー*は彼を探す旅を始める(アル=ブハーリー122参照)。尚、ハディルは全てにおいてムーサー*よりも有識なのではなく、ある出来事についての詳細な規定や、特定の事件に潜(ひそ)む英知において、彼よりも有識だったのだとされる(アル=クルトゥビー11:10参照)。
[1] 一説に、二人は岩の上で眠ったが、そこには「生命の泉」があり、塩漬けだった魚はそれに触れて生き返り、海に飛び込んだのだという。魚の周囲の水はアーチ状になり、泳いで行った道はその後も水で塞(ふさ)がれなかった。従者は目覚めてそれに気付いたが、そのことをムーサー*に告げるのを忘れてしまった。(イブン・カスィール5:174-175参照)。尚、魚のことを忘れたのは従者だが、「魚を旅の荷物として共有していた」ことから、「忘れた」の主語が二人に帰されている(アッ=タバリー7:5380参照)。