Translation of the Meanings of the Noble Qur'an - Japanese translation - Saeed Sato

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154 : 2

وَلَا تَقُولُواْ لِمَن يُقۡتَلُ فِي سَبِيلِ ٱللَّهِ أَمۡوَٰتُۢۚ بَلۡ أَحۡيَآءٞ وَلَٰكِن لَّا تَشۡعُرُونَ

そしてアッラー*の道において殺される者を、死人だなどと言ってはならない。いや、彼らは生きているのだ[1]。だがあなた方が、そのことを感じ取れないだけのことである。 info

[1] アッラー*の道において奮闘(ふんとう)し殺された者は、現世と来世との狭間(はざま)の世界(バルザフ)において、アッラー*の恩恵を授かりながら特別な「生」を送る。一説には、彼らは復活の前まで、天国からの食事を振舞(ふるま)われるとも言われる(アフマド2390、ムスリム「統治の書」121参照)。イムラーン家章169の訳注も参照。

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155 : 2

وَلَنَبۡلُوَنَّكُم بِشَيۡءٖ مِّنَ ٱلۡخَوۡفِ وَٱلۡجُوعِ وَنَقۡصٖ مِّنَ ٱلۡأَمۡوَٰلِ وَٱلۡأَنفُسِ وَٱلثَّمَرَٰتِۗ وَبَشِّرِ ٱلصَّٰبِرِينَ

われら*は、いくばくかの恐怖や飢え、財産や生命や果実の損失によって、必ずやあなた方を試練[1]にかける。忍耐*する者たちには、吉報を伝えよ。 info

[1] 「試練」についてはアーヤ*214、イムラーン家章186、悔悟章16、洞窟章7、蜘蛛章2、ムハンマド*章31、王権章2とそれらの訳注も参照。

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156 : 2

ٱلَّذِينَ إِذَآ أَصَٰبَتۡهُم مُّصِيبَةٞ قَالُوٓاْ إِنَّا لِلَّهِ وَإِنَّآ إِلَيۡهِ رَٰجِعُونَ

(彼らは)災難が降りかかれば、「本当に私たちは、アッラー*はにこそ属します。そして必ずや私たちは、かれの御許へと帰り行くのです」と言う者たち。 info
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157 : 2

أُوْلَٰٓئِكَ عَلَيۡهِمۡ صَلَوَٰتٞ مِّن رَّبِّهِمۡ وَرَحۡمَةٞۖ وَأُوْلَٰٓئِكَ هُمُ ٱلۡمُهۡتَدُونَ

そのような者たち、彼らの上には、その主*からの賞賛とご慈悲がある。そしてそのような者たちこそは、正しく導かれた者たちなのである。 info
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158 : 2

۞ إِنَّ ٱلصَّفَا وَٱلۡمَرۡوَةَ مِن شَعَآئِرِ ٱللَّهِۖ فَمَنۡ حَجَّ ٱلۡبَيۡتَ أَوِ ٱعۡتَمَرَ فَلَا جُنَاحَ عَلَيۡهِ أَن يَطَّوَّفَ بِهِمَاۚ وَمَن تَطَوَّعَ خَيۡرٗا فَإِنَّ ٱللَّهَ شَاكِرٌ عَلِيمٌ

本当にサファーとマルワ[1]は、アッラー*の聖徴の一つである。誰でも館(カァバ神殿*)へのハッジ*に詣でたり、ウムラ*を行ったりする者は、その間をタワーフ*しても支障はない[2]。そして自ら進んで善行を行う者があれば、実にアッラー*はよく労われる*お方、全知者なのである。 info

[1] 「サファーとマルワ」とは、マッカ*のハラーム・マスジド*に面した、全長約四百mの通路を挟(はさ)む、二つの丘のこと。「サファーの丘」から始めてその間を三往復半する行(ぎょう)は「サァイ」と呼ばれ、ハッジ*とウムラ*における必須(ひっす)項目の一つである。 [2] ハッジ*でもウムラ*でも、「サァイ」は巡礼*における必須項目の一つ。しかしこのアーヤ*で、それがあたかも任意の行為であるかのように述べられているのは、このアーヤ*が下った当時、マッカ*はまだ不信仰者*の支配下にあり、サファーとマルワの両丘には偶像があったからである。それでムスリム*たちはウムラ*を行う際、そのような状況でサァイを行うことに躊躇(ちゅうちょ)していたが、アッラー*はそのような中でもサァイを行ってよい、と許可された(アル=ブハーリー1643参照)。

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159 : 2

إِنَّ ٱلَّذِينَ يَكۡتُمُونَ مَآ أَنزَلۡنَا مِنَ ٱلۡبَيِّنَٰتِ وَٱلۡهُدَىٰ مِنۢ بَعۡدِ مَا بَيَّنَّٰهُ لِلنَّاسِ فِي ٱلۡكِتَٰبِ أُوْلَٰٓئِكَ يَلۡعَنُهُمُ ٱللَّهُ وَيَلۡعَنُهُمُ ٱللَّٰعِنُونَ

本当にわれら*が下した明証と導きを、われら*が啓典の中で人々に明らかにした後に隠蔽する者たち、そのような者たちは、アッラー*が彼らを呪われ、呪うものたちが彼らを呪う[1]のだ。 info

[1] 「アッラー*の呪い」についてはアーヤ*88の訳注を参照。また、「呪うものたちが彼らを呪う」とは、彼らに対してアッラー*の呪いを祈ること。「呪う者たち」の解釈には、「天使*」「ジン*と人間」「動物」などの諸説がある(アル=バガウィー1:194参照)。

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160 : 2

إِلَّا ٱلَّذِينَ تَابُواْ وَأَصۡلَحُواْ وَبَيَّنُواْ فَأُوْلَٰٓئِكَ أَتُوبُ عَلَيۡهِمۡ وَأَنَا ٱلتَّوَّابُ ٱلرَّحِيمُ

しかし悔悟し、(行いを)改め、(隠蔽していた真理を)明らかにする者たちは別である。それらの者たち、われは彼らの悔悟を受け入れるのだから。われはよく悔悟を受け入れる*者、慈愛深い*者である。 info
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161 : 2

إِنَّ ٱلَّذِينَ كَفَرُواْ وَمَاتُواْ وَهُمۡ كُفَّارٌ أُوْلَٰٓئِكَ عَلَيۡهِمۡ لَعۡنَةُ ٱللَّهِ وَٱلۡمَلَٰٓئِكَةِ وَٱلنَّاسِ أَجۡمَعِينَ

本当に、不信仰に陥り、不信仰者*のまま死んだ者たち、それらの者たちの上にはアッラーと天使*たち、そして人々全員の呪い[1]がある。 info

[1] 「アッラーの呪い」についてはアーヤ88の訳注を、アッラー*以外のものの呪いについては、アーヤ159の訳注を参照。

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162 : 2

خَٰلِدِينَ فِيهَا لَا يُخَفَّفُ عَنۡهُمُ ٱلۡعَذَابُ وَلَا هُمۡ يُنظَرُونَ

彼らはその中に永住するのだ。懲罰が彼らから軽減されることもなければ、彼らが猶予されることもない。 info
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163 : 2

وَإِلَٰهُكُمۡ إِلَٰهٞ وَٰحِدٞۖ لَّآ إِلَٰهَ إِلَّا هُوَ ٱلرَّحۡمَٰنُ ٱلرَّحِيمُ

あなた方の神は[1]は、ただ一つの神(アッラー*)で、かれ以外には、崇拝*すべきものなどないお方、慈悲あまねき*お方、慈愛深い*お方なのである。 info

[1] 「神」については、アーヤ*133の訳注を参照。

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