[1] この「識別」には、「啓典一般」「(ダーウード*の)書簡」「クルアーン*」といった解釈がある(アル=バイダーウィー2:4‐5参照)。 [2] この「御徴」とは、アッラーの唯一性*と、イーサー*がかれの僕(しもべ)であるということを示す証拠のこと(アッ=タバリー3:1637参照)。
[1] 「啓典の母」とは、紛らわしさを感じた際に、そこへと立ち返るべきクルアーン*の根本的部分のこと(ムヤッサル50頁参照)。アラビア語では、何かの大半を占めるものや、物事の基礎となるものを、「(何かの)母」と呼ぶことがある(イブン・アーシュール3:154参照)。そして「紛らわしいアーヤ*」を「明確なアーヤ*」という基準によって判断する者は正しく導かれ、逆に「紛らわしいアーヤ*」を基準に「明確なアーヤ*」を判断しようとする者は、それに逆行することになる(イブン・カスィール2:6参照)。