[1] 「安寧」とは、人が現世で味わう、あらゆる恩恵のこと(アッ=タバリー10:8759参照)。人はその日、現世で味わった恩恵に対して感謝をし 、そこにおいてアッラー*に対する義務を果たしていたか、それを罪に利用することはなかったか尋ねられ(この「質問」については、高壁章8の訳注も参照)、その内容いかんにより、更なる恩恵を頂くか、あるいは懲罰を受けるかすることになる(アッ=サアディー933頁参照)。そして、アッラー*以外のものを崇(あが)める者は、かれの恩恵に対して感謝していることにはならない(アル=バガウィー5:299参照)。