[1] この「天使*たち」とは、死期が訪れた時に人の魂を召す「死の天使*」のこと。「アッラー*が御出でになる」とは、復活の日*にアッラー*が僕(しもべ)たちをお裁きになるために御出でになること、「主*の御徴の一部の到来」とは、太陽が西から昇るなどの復活の日*の予兆のことである、とされている(前掲書150頁参照)。 [2] 預言者*ムハンマド*は仰(おっしゃ)った。「太陽が西から昇る時、全ての者は信仰する」(アル=ブハーリー4635参照)。そしてこの時、不信仰者*が信仰しても意味はない。一方、既に信仰者であった者は、その時に正しい行い*を行っても意味がなくなる(ムヤッサル150頁参照)。信仰は、自分自身の選択によって、不可視の世界*を信じることで有効となる。全ての物事が明らかになった時、無理強いされたに等しい状態で信仰しても、意味はない(アッ=サァディー281頁参照)。婦人章18、ユーヌス*章90-91、99、詩人たち章4とその訳注、赦し深いお方章84-85も参照。
[1] これは、人々がアッラーの唯一性*と、その教えの実践において団結した後に、その宗教を分裂させる者たちのこと(ムヤッサル150頁参照)。
[1] 「地上の継承者」とは、アッラー*への服従において地上を開拓すべく、アッラー*が滅ぼされた民の後を継いだ者たちのこと(前掲書、同頁参照)。あるいは、地上の開拓を世代から世代へと受け継いでゆく者たちのこと。(イブン・カスィール3:384参照)。 [2] つまり、人々を形質、糧、能力、体力、徳、知識などにおいて、千差万別にされた。それは富める者がその富ゆえに感謝するかどうか、貧しい者がその貧しさに対して忍耐*するかどうかというようにして、人々が褒美(ほうび)、あるいは罰を得るようにするためである(アル=クルトゥビー7:158参照)。金の装飾章32とその訳注も参照。