[1] ここでの「首」は、奴隷のこと。身体の一部の言及によって、人間の全身が表されている(アル=バイダーウィー2:234参照)。 [2] ここでの「代償金」は、キサース刑(雌牛章178参照)の免除として課せられる、生命の対価のこと。被害者の遺族に対して支払われる。
[1] 「アッラー*の呪い」については、雌牛章88の訳注参照。 [2] 先代・後代の学者の大半は、故意の殺人者にも悔悟の余地は残されており、真に悔悟し、従順なしもべとなり、正しい行い*を行うならば、悪行は善行に替えてもらえるとする。また、信仰者が地獄に永遠に留まることがないことは、多くの伝承によって明らかにされている(イブン・カスィール2:380-381参照)。識別章68-71も参照。
[1] あるいは、自分がムスリム*であると言ったり、シャハーダ*の言葉を口にしたりする者のこと(アッ=タバリー3:2471参照)。 [2] 教友*イブン・アッバース*によれば、バヌー・スライム族の男が一頭の羊を率いて、教友*たちと遭遇した。彼は教友*たちにイスラーム*の挨拶をしたが、教友たちは「こいつは、あなた方から保身するために(ムスリム*を装って)挨拶したのだ」と言い、彼を殺害し、羊を奪ってしまった。彼らは羊を連れてアッラー*の使徒*のもとにやって来たが、その時このアーヤ*が下った(アッ=ティルミズィー3030参照)。 [3] 彼ら信仰者たちの多くも、かつてはマッカ*の不信仰者*の中で信仰を隠しつつ暮らしていた。そして彼らがあやめた者もまた、不信仰の民の中で信仰を隠して生きていたのである。しかしアッラー*はそのお恵みでもって、彼らが信仰を公にすることが出来るほどまでに、勢力を強めて下さったのだ(アッ=タバリー3:2476-2477参照)。