[1] 一説に、それらの果実は色・見た目・名前において、過去に口にしていた果実と似ているが、その風味とおいしさは新しいものである(ムヤッサル5頁参照)。 [2] クルアーン*ではこの他のアーヤ*でも、男性に対する天国での褒美(ほうび)として、「(外面的にも内面的にも)純潔な妻」がいると言及されているが、女性に関して同様の言及はない。ただ男性にも女性にも、天国の住人には等しく褒美が授けられ、望むもの全てが手に入ることが示されているのみである(イムラーン家章195、金の装飾章70など参照)。またこの問題に関連する預言者*ムハンマド*の伝承として、「天国には、独身者はいない」(ムスリム「天国とその享楽、及びその住人の描写の書」14参照)、「女性は(天国において)最後の夫のものとなる」(アル=アルバーニー「真正な伝承の連鎖」1281)などがある(出来事章35‐37の訳注も参照)。いずれにせよ、人間のことを最もよくご存知である英明なアッラー*が、「女性を天国へと激励されるにあたって、美しい男性という褒美を言及されなかったことも、その英知のなせる業(わざ)である」(イブン・ウサイミーン「価値ある集成」1:175参照)。整列者章48、煙霧章54とその訳注も参照。